夏合宿五日目(蓮華温泉〜平岩〜糸魚川〜富山〜大阪)

この日は蓮華温泉の外湯に入るために4時に起きる。
前日に外湯に行きたいって人を起こして回ることになっていたので、各部屋をまわって起こしていく。高二6人と中二3人。

外湯は宿舎の裏から行くことができる。外湯と内湯と総称して蓮華七湯とも呼ばれている。
宿舎から歩いて10分ぐらいのところにあるのが三国一の湯。しかし、ショボイ。
半畳ほどの広さの浴槽が道の少し外れにポツーンとあるだけ。しかも、少しぬるい。
もちろん脱衣所もない。女性にはつらいかも。
ここはスルーして次のところに。5分ぐらいで仙気の湯と呼ばれるところに着く。
ここはさっきよりも広くて、しかも温度もちょうどいい。
さらに上に行ったところにもうひとつ温泉があるので、そっちに行ってみる。
また5分ほど登って薬師湯といわれる温泉に到着。広さはさっきの仙気の湯と同じぐらい。これに入ってみることに。
三国一の湯よりは広いといっても、9人も一気に入るスペースはないので、交代に。
3分ぐらい入ったので、上がってみる。この日も天気は快晴で、気温は低かったけど、ほとんど湯冷めすることは無かった。
5分ほど降りてさっきの仙気の湯へ。狭いのでここも、交代で。
せっかくなので、もうひとつの黄金の湯にも行くことに。
こっちは浴槽の底が緑色のコケだらけ。足を滑らさないように注意。
黄金の湯に入って宿舎に戻る。時刻は5時半ごろ。

あと、当然ながら温泉の写真は撮ってませんので。どんな温泉か見たい人は蓮華温泉のホームページでも見てください。

ゆっくりと朝食をとって、ゆっくりと部屋を片付ける。もうあわてていく必要は無いからね。バスの時間に間に合えばそれでいいので。

8時15分にロッジを出発し、少し歩いてバス停へ。

蓮華温泉のバス停から撮ってみた。天気いいとやっぱり景色もいいね。

しばらくしてバスが来る。貸切なので、ワンゲルだけ。
そういえば白山の時の帰りのバスはバス会社が出し渋って貸切じゃなくて通常の路線バスに乗せたことがあったっけ。
もともと2時間に一本程度しかない路線バス。しかも平日朝の金沢行きなんて途中から混むに決まってる。
ワンゲルは当時から人数は多くて、しかもでっかいザックを持っているので、部員が全員乗っただけでたちまち満員。バスの後のほうはザック置き場に。
途中から一般の客が大量に乗ってくる。ザックを上に積み重ねていったりしてスペースを確保するが、たちまち満員に。もともと混んでるバスなのだ。
途中のバス停では積み残しもでる。2時間に一本しかないバスで。
また、乗り降りに手間取るので、バスは遅れる。こっちも帰りの電車に間に合うか分からなかった。
結局30分ぐらい遅れて朝ラッシュの山手線以上に混雑したバスは金沢に着く。金沢では土産を買う時間がほとんど無かった。

今回は貸切だったので、こんなことにはならず。

蓮華温泉のバス停を出発した後、バスは標高1500mから400mまで一気に下る。
勿論道は狭く、一車線。途中でバスがすれ違うときなんてかなりスレスレ。
風吹大池の入り口を通過してしばらく行くと、何やら人だかりが。そして、人だかりの中には傾いた車が。タイヤが溝に入り込んでしまったようだ。
当然バスは通れないので、その車の手前に止まる。バスからほとんど全員降りて、車のほうへ。
その車の左側のタイヤ二つが完全に溝にはまっていた。そこにいた全員で車を持ち上げたりしたものの、動く気配がない。携帯も圏外なので、他に連絡することもできない。
車を動かしつつ、そして鎌ちゃんがいろいろとやって、15分でなんとか復旧。

復旧したのはいいものの、こっちは9時45分平岩発の列車に乗らないといけない。現在時刻9時10分。時間がない!!
あわててバスに戻ってすぐに出発。遅れによる回復運転の結果、9時38分に平岩駅に到着。何とか間に合った。

平岩駅は周りにコンビ二すらない無人駅。そういえばここってJR西日本の駅やってんね。
しばらくまってると列車が到着。

ボックス席は大体1人か2人座っていたので、ロングのほうに座る。
車内には大糸線記念乗車券が無料であったので、もらうことに。
キハ52系は大糸線をゆったり走り、40分ほどして糸魚川駅に到着。
糸魚川でもう一枚。

写真が悪いのは気にしない。
もうひとつ糸魚川駅といえばこのレンガ造りの機関庫。

そして、富山まで乗る予定の高岡行きが到着。

419系。モハで録音しようとしたものの、騒がしい集団がいたので挫折。まあありふれた抵抗制御の音やし。
先頭のクハのボックス席が空いていたのでそこに座る。さすがに元寝台車だけあって、天井が高くてボックスのシートピッチも広い。

そして少し遅れていた特急はくたかが来るということなので、それを撮りに。

金沢行きのはくたか。西持ちの681系。

前3両は北越急行所有の683系。後6両は北越急行所有の681系。
はくたかが発車した後、こちらの高岡行きも発車。

青海で海側のボックスが空いたので、そっちに移る。

親不知。かなり海が近い。北陸自動車道さえなければもっと景色がいいのに。

少し遅れ気味の419系は北陸本線を走る。線形がいいので、結構飛ばす。
途中の越中宮崎でこんな看板が。

北陸新幹線。建設されると首都圏と北陸地方が一本でいけるようになるわけですが、そうすると北越急行は・・・?どうなるのでしょうか。2014年に完成の予定だとか。
 
そして泊を出ると少し混んできた。
魚津を過ぎると富山地鉄が併走。

すれ違いざまに撮ったから微妙。転換クロスシートの車内はガラガラ。3人ぐらいしか乗ってなかった気が。
若干の立ち客が出たまま富山に到着。ホームを降りると・・・暑い!!!
いつも合宿が終わって山から下りてくると感じることではあるが、この暑さは異常。

富山でも419系を撮影。

富山では南口にザックを置き、昼食とお土産確保のために自由行動。
普通ならここで駅のお土産売り場に行ったり、コンビニに入ったりするが、富山ライトレールを撮るために3丁目と北口へ。
ライトレール乗り場に行くと、既に止まっていた。

12時ちょうど発。起動音を聞いてみると、223系2000番台のそれにそっくり。三菱製のIGBT-VVVF
つぎの電車まで時間があったので、近くのサンクスへ。例によって午後の紅茶158円。
コンビニから戻ると、まだ来ておらず。5分ほど待つと、電車が到着。

これを撮った後は、南口に戻って駅弁とお土産を買いに行く。
二階の土産売り場では、冷凍の白えびとホタルイカますのすしストラップを購入。
このますのすしストラップていうのがなかなか面白くて、ますのすしのパッケージの中には、ちゃんと笹に包まれたますのすしが入っているというもの。ちなみに、今自分の携帯にはそのストラップをつけてます。

そしてみどりの窓口にいって入場券を買う。
買った後駅弁売り場に行ってみる。

定番のますのすしから、飛騨牛尽くし、ぶりのすし、ますぶり重ね、佐々成政黄金伝説弁当、富山湾味尽くしなどがあったが、神通川で取れた天然鮎の鮎寿司が期間限定で置いてあったので、それを購入。

そして集合時刻になったので、ザック置き場へ。
今回は行程文のところに自分が駅弁のことを結構長く書いたこともあったのか、7割ぐらいの人が駅弁を買っていた。

全員が集合し、今回の合宿のラストランであるサンダーバード28号へ。
ホームに行ったときにはすでに入線していた。
指定をとっていた3号車はモハだったし、まだ乗ったことがない683系だったので、録音することに。しかし、客室内で録音したのでは、先生方の酒盛りの声が入るので、デッキにマイクをセット。

13時11分、ラストランのサンダーバード28号が発車。
すぐに駅弁を食べる。天然の鮎を使った鮎寿司はなかなか美味。しかし箱の大きさの割りに量が・・・。
津幡の辺りで西村京太郎の「裏切りの特急サンダーバード(8月7日のところをみてね!)」で爆破されるサンダーバード15号とすれ違う。
サンダーバード車内では3丁目と鉄道の話など。他の人は酒盛り、トランプ、マージャン、数学の宿題など。

金沢で和倉温泉からやってきた3両をつなぐ。
金沢を出ると、小松、加賀温泉芦原温泉、福井、武生、北陸トンネルを抜けて敦賀と停車する。
敦賀では521系が。そして敦賀を発車するとすぐにすれ違った223系。
新疋田ループ線を超え、近江塩津を通過。湖西線では見慣れた113系、223系と次々にすれ違う。

西大津を通過し、逢坂山のトンネルをぬけると複々線の線路に。そして京都に停車。帰ってきた・・・。
京都からの30分足らず、今までのワンゲルでの思い出が干ししいたけが戻るときのように脳裏によぎる。

思い出の内容はは追い出しのときにでも。

見慣れた新大阪駅。そして淀川を渡る。そして毎日のように見ているヨドバシカメラの建物と大観覧車。

16時37分、サンダーバード28号は大阪駅に到着。とうとう終わった・・・・。

一行は大阪駅の中央改札に降りる。そして、解散。

大森さんや部長のnengajyoと握手を交わす。このとき、本当に泣きそうだった。
みんなが帰っていくのを見届けてから地下鉄へ・・・。

この4年半、長かったような、短かったような・・・。でも、少なくともこれまでのワンゲル生活が良い思い出になったのは勿論、かつてないすばらしい経験となったのは紛れもなく事実です。
みんなで協力してひとつのことを成し遂げる素晴らしさ、ともに行動することの楽しさ、または伝統を後輩達に受け継いでいくことの大切さ・・・。本当にいろいろなことを学びました。

そういったことを帰りの地下鉄の中で考えていたので、少し泣いてしまった。

ワンゲルよ、ありがとう・・・・。


(合宿記終わり)