身近な・・・
さてさて、去年クエの偽装について書きました。
今日は鯛について。
現在出回っている鯛には4種類ほどあって、一つは天然物の鯛。2つ目は養殖の鯛。3つ目はニュージーランドマダイというニュージーランドの近海で獲れる鯛。四つ目はティラピアという鯛とはまったく関係のない魚。
昔はティラピアが鯛の代用魚として使われてきましたが、今では養殖の技術が発達して、養殖物を安く供給できるようになったので最近はかなり少なくなっています。
正月用のにらみ鯛の多くはニュージーランドマダイ。ただこれは代用魚とはいうものの種類はほとんど同じ。
今一番多いのは養殖の鯛。では、養殖鯛と天然の鯛のうち、味がよいのはどちらか。
美○し○ぼとかいうnever ending comicに洗脳されてる人なら天然物、と答えるでしょうが、実際はそう簡単には決まらない。
なぜかって言うと、自然の海で泳いでいる魚は基本的に飢えているから。
明石の鯛って言えばそれこそブランド物ですが、なぜブランドがついているかといえば、
明石周辺の海は流れが速く、鯛のエサになる海老とかがいっぱい居て、それをたくさん食べて育つから、味がいいわけ。
しかし、そんな海は少なく、たいていはろくにエサも食べてないものが多いのです。
そして、初夏になると産卵期に入るので味が当然落ちる。
それに比べて養殖物はエサは常に与えられていて、味は一年中同じ。
そりゃ旬の明石鯛と養殖鯛は比べ物にならないでしょうが、
季節が外れるとそれが逆転してしまう。
そこらへんの寿司屋で養殖物がよく使われるのは、品質が安定しているから。
天然物は季節や産地はもちろん、個体によってもだいぶ違うので、かなり使いにくいのです。
というわけで、答えは状況によって違う、ということ。
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