車掌が遺族にメモ配布 尼崎JR脱線  

 二〇〇五年四月に発生し百七人が死亡した尼崎JR脱線事故で、事故を起こした快速電車の車掌(44)が「事故列車に乗務して」と題したメモをつづり、JR西日本を通じて遺族に配っていることが八日、分かった。車掌からJR西に「(被害者に)届けてほしい」との申し出があったといい、これを受け同社の被害者担当社員が同日夕、配布を始めた。

 遺族の中には、車掌に事故についての説明を求める声もあった。

 メモはA4判用紙に五枚の分量で、事故前日の勤務開始から事故直後までを、時系列で克明に記している。ただし、被害者への謝罪の言葉などはない。

 メモは、事故の瞬間を「車両が一瞬ブルブルとふるえ、それが止まり一瞬浮いてつんのめるような感じで急停車しました」と記している。その後、直面した惨状について「先頭車両と思った車両がグチャグチャでマンションにへばりついた格好になっており、何が起こったかわからずパニックになりました」と振り返った。

 さらに、「私自身何をしたらよいか判断に迷う状況で、ひたすらタンカで運ばれてくるお客様に頭を下げて」と書き、激しい動揺ぶりをつづっている。

 JR西は、このメモに添付した文書で「(車掌に)自らが思うところを皆様にお伝えすべきと繰り返し伝えてきた」などと、事故後、経過説明などを促したことを強調。同時に、今回のメモが事実経過説明にとどまっていることについて「内容の再考を促したが、(車掌は)考えを変えなかった」と釈明している。

 車掌は事故の五日後、適応障害で入院、今年三月下旬に退院した。

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000373900.shtml

二日前のニュースですが・・・。
あちこちのニュースで「やはり謝罪の言葉が無い」とか攻撃されてるけど、これは、JR西日本っていう会社と、車掌個人を混同してしまっている。
車掌自身は「遺族や被害者に事実を伝えたい」という趣旨で一生懸命書いている。 事実報告の手記ということだから、また、車掌はお悔やみを述べたいとも報道されていて、これは全く問題ない。

むしろ問題は会社の添え書き。
マスゴミの車掌攻撃を煽る形は何だろうか。
当該車両の車掌や運転士に責任をなすりつけようとしている。
会社の謝罪として、当該車両の車掌に事故の詳細についてのメモを書いて貰ったものとして配布すべきもの。車掌は会社を代表して謝罪する立場ではないのだから、「事実の報告」で全く問題ない。これに会社としての態度表明をきちんと付けなかったことの問題だろう。

マスコミの報道の仕方もひどい。
車掌は一体何を謝罪すればいいんだろう…。
車掌だって脱線の被害者。現に事故後に適応障害で2年近く入院しているのだから。マスゴミが叩いていいはずが無い。
事故の真相解明・被害者の感情なんてどうでも良くて、自分の所の新聞が売れさえすればいい、視聴率がとれさえすればいいっていう姿勢が丸見え。

たとえこのメモに謝罪の言葉が書いてあったら書いてあったで、マスゴミは、
「誠意が感じられない」「謝れば済む問題だと思ってるのか」
って叩くんだろう。

JRの企業姿勢もそうだが、マスコミの報道姿勢もひどい。